右の眼窩

薄暗くて狭いところ

 業務中の暇タイム(ビルド待ち)に書いてたキモい文章

ハルウララ
・練習中に蝶を追いかけてどこかに行ってしまう
・休めと言ってるのに寝不足になって帰ってきたりする(休め)
・学校七不思議を信じて一時間階段を数える(体力↓)
・選ばされる選択肢が「アホの子に頭を抱える常識人」てきなものなのでアホの子側の人間として割とつらい

ゴールドシップ
・冒頭から世界観が違う
・何を言っているかわからない(こちらの話は通じている)
・急にわがままを発生させ特定のトレーニング以外は選べないなどのイベントが発生する
・選択肢も途中悪乗りして「武道館を目指そう」などと言い出す

ウォッカ
・話が通じる

以下、ハルウララのシナリオについての個人的な感想。人間嫌いフィルターが掛かっていると思います。

ハルウララのシナリオがつらい。後援会が人気投票で有馬記念に出そうとするくだりとか、あの「夢を応援するつもりで無自覚に踏み躙る」感じ。
勝てなくても頑張ってるのを見ると元気が出るとか、ウララは喜んでたけどすごく……なんか……ある種の寿ぎではあるんだろうけど、デリカシーがない。ウララのシナリオに出てくる人間たち全体的にデリカシーがない。本人(馬?)を差し置いて私の方がしんどくなってしまう。
そしてそのウララも別のところでは別の人(馬?)を傷つけていたりして、ほんとあのシナリオつらい……。

ただまあウララにもあそこで「ふざけないで」って言ってたあの子についても「有馬出りゃいいってもんじゃねえだろ」とは思う。人気投票なんかで有馬出て嬉しいか?人気投票なんかで有馬出た子が羨ましいか?
人気投票で有馬出て嬉しいならじゃあもうトレーナーは必要ないねそっちで勝手にやっててねって思うし人気投票で有馬出ることが羨ましいなら同じことしてみりゃいいわけで、どっちのやってることやったことにも全く共感はできないですね。
たぶんウララは人の厚意が純粋に嬉しかったのだろうとは思うけど、ずっと目標がなかった子がようやく自分から言い出した目標だったのに、ああ人気投票で出られればそれでいいんだねみたいな落胆はデカかった。ウララにしろ後援会にしろ、有馬バカにすんのもいいかげんにしろよ。
というかまあトレーナーの方も説明を諦めて怠っていたよな。半ば「こいつバカだから説明しても無駄」みたいな態度が透けてたよな。誰も彼もがウララを見下してるんだよあのシナリオ。

ウイニングライブとか見てもあー商業だなーって思う。なんか……なんだろうね……有馬記念で一位になることを目標に走り込んでいた子をアイドルみたいに消費する世界観なんだな。
いやあのライブでセンターになることを夢見てる子も確かにいるんだろうけど、レースに向けて練習頑張ってる子達をアイドルみたいに消費する、その割にアイドル的な配慮はされない、みたいなのが本当に……あの……理事長とりあえず練習場を全部屋内にしましょう。紫外線降り注ぐ屋外なんかで練習させちゃだめでしょう。
現実のアイドルも割と人権なさげというか踏みにじられがち(俗に有名税とか言われるあのあたり)だと思うんだけど、そこに競走馬扱いが入ったことでいよいよアレ。

あと実際の競馬は馬だからいいんだけどウマ娘は人の言葉がわかるので「一番人気」とかなんとかあんまり聞かせたくねえなと思う。実際の競馬の演出なんだけど、馬に対してのあの無遠慮な評価を全部本人たちが聞いてるのかと思うと……('A`)体重とかも言われんのかな

あと勝っても勝っても「勝てない子」扱いなのが地味につらいですね。そのくせ一番人気だったりするんだから謎。交通安全週間か?

自称勇者の愚痴

あれ、このあたりに人なんて珍しい。行商人も滅多に通らないのに。道に迷った? それは災難だったね。どこに行こうとしてたの? なるほど、そういえばそこの橋が流されてたっけ。大丈夫だよ、この道をもうしばらく行くと別の橋があるから。うん、ぐるっと迂回することにはなるけど、明日中には着けるんじゃないかな。
あの村まで何をしに行くの? 見たところ行商人ではなさそうだけど。――ああ、そう。それはお疲れ様。気が急くだろうけど、まあ、夜道は危ないから、明るくなるまではここにいるといい。川も近いしね。君が怪我でもしたら、それこそ時間がかかってしまうからね。カエル食べる? いらない? バッタは? いらない。あ、そう。うん、火は使っていいよ。鍋も、さっきカエルとバッタ炒めたやつで良ければ。いらない。あ、そう。
うん? ああ、ふふ、僕は勇者だよ。そう、魔王を倒すために旅をしている。いやあなんか、泉の大妖精の加護を得ようと訪ねてみたらお使いを頼まれちゃって。そんな場合じゃないのに、なんだかんだのんきだよねえ。いや、魔王と直接関係はないんだけど、そっちの森に少し開けたところがあってね、ゴブリンが住み着いてるんだ。それもかなりの量。討伐しておかないと遅かれ早かれ近くの村が襲われる。
 
きみ、腕をちぎれるまでねじられたことはある? 目玉や内臓を引きずり出されたことは?
やつらはね、ヒトで遊ぶんだ。死ぬまで、できるだけ殺さないように気をつけながら。二匹や三匹なら、村中で協力すればなんとかなるだろう。でもあの量は無理だ。戦えるもの立ち向かったものから殺されて、後は順番に嬲り殺しにされるだろう。……わかってるよ、魔王討伐だって十分に急務だ。でも、そのために村ひとつ見捨てるっていうのはどうしても嫌でね。だからどうにかして討伐しなきゃならないんだけど、そのためにここ数日で三回死んでるんだよね、僕。数日って、まあ、僕の体感だけど。一回死ぬと死ぬ前まで時間ごと巻き戻るからね。
同じ敵に三回もぶち殺されたら、さすがにこれは無理だなってわかるでしょ。くだらない用事を言いつけられて腹が立っても大妖精の加護を得なきゃ。……こうして使われてる間に、手遅れになるのかもしれないけど。あの妖精だって同じだ、別に、僕ら人間の味方なんかじゃない。本当は人間がどれだけ死んでもどうでもいいんだろう。足掻く姿が見たいだけ。うん? ああうん、一回やったことがある。でもそもそもダメージが通らなくてさ。
 
勝ったところで、ゴブリンの角なんか町に持ち込んでも二束三文にしかならない。使いみちがあんまりないからね。十個売ってようやく一食分に足りるか足りないかくらい。何度も死んで、人を助けながら、宿にも泊まれず食事も買えず、こうして道端のきのこや草や木の実、カエルとかバッタなんかを食べて暮らしてる。幸い不老不死――不死っておかしいのかな。一応死んでるわけだし……まあいいか。そんなだから、間違って毒キノコなんか食べたって平気。前にヤバいの食べちゃって一晩血を吐き続けて死んだことがあるけど、今はピンピンしてる。
え? あ、いや、いいよそんな、悪いし。つい愚痴っちゃっただけでたかろうとしたわけじゃ――……いいの? 本当に? お金も何もないよ? ……そう、じゃあ、ありがたくもらうけど。……わ、すごい、おいしい。はは、おいしすぎて胃がひっくり返りそう。麦なんていつぶりだろう。嬉しいな。
 
うん。そのへん一応、王様は気を使ってくれてる。気を使ってくれてた、が正しいかな、もう亡くなった人だから。でもねえ、世の中そんなに単純じゃないよね。いや、信じてもらえないのはまだ良い方だよ。石を投げつけられたり罵倒されたり、ひどいときは斬りつけられたこともある。『どうしてあと一日早く来てくれなかった』って泣かれたこともあったな。ちょうど娘さんがひどい死に方をした翌日に訪れたらしい。遺体は見てないけど、僕も死んだことがあるからね、どういう状態だったのかは想像に難くない。……ごめん、今の、ジョークのつもりだった。ごめんね。
ああ、うーん、たぶんだけど、怒れる対象が目の前にいるからじゃないかなあ。魔王とかそれこそ目の前にいないし、ゴブリンとかは言葉が通じないし。目の前にいて、言葉が通じて、安全だからこっちに怒りに来るんだと思う。僕はそのへんの町人を斬ったりしないしね。え? はは、しないよ。
 
うん、眠るといいよ。僕は日が昇るまで起きてるから。いや、もともと夜は寝ないんだ。一度、鹿だったかなんだかに荷物を荒らされてひどい目に遭ったからね。
 
やあ、おはよう。荷物は無事だよ。野生動物はもちろん、僕も指一本触れてない。うん。うん、気をつけて。この時間からなら日没までには村にたどり着けるはずだよ。
ん? ――ああ、うーん、なんていうかな……うん、まあ、たまに愚痴りたくなるんだ。それだけだよ。頭のおかしな旅人に作り話を聞かされたと思って忘れてくれ。
麦粥をありがとう。君の旅路が安全でありますように。
 
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BotWで宿に泊まるためのルピーが足りず焚き火を眺めて時間をつぶすリンクを見て「救世の勇者ちゃうんかお前……」と思ったので書きました(本文はゲームと無関係です)

日記・2020年09月08日

SafariからSSL対応をやったらChromeからも編集画面を開けるようになった。このあたりセキュリティの差が出る。ある意味では便利だけど。

 

 

「褒めるときは結果でなく過程を褒めろと言うよね」みたいなコメントを見たので「過程を褒められて歪む人間もいるぞ……」という気分になった。
わたしは昔、「努力家」「頑張り屋」みたいな方向性で褒められてた人間だ。でもだめだった。主体性は育たなかった。学校では目標も課題も与えられるので簡単に努力できたしその結果も見えた。社会に出たら全然だめだ。
目標は自分で作れとか言われるし結果は見えないし、どう努力していいのか全然わからなくて、ずっと努力家で褒められてたのに(≒結果は出ていなかったのに)努力すらできない自分に価値を感じることができない。

まーーーーーーーー正直なところ資本主義社会で個人の努力に何の価値があるよって思わないではないんだけど、それでも、愛されるだけの価値がないみたいには思っちゃうな。人間社会、お金か愛でしか生き延びられないので。
忍耐は努力ではないでしょと思うだけの正気が残っているのでますますあれよ、全然だめ。頑張れないし結果も出ないし何も楽しくないし生きてる意味が見当たらない。

 

何か目標がほしいな〜と思ってカウンセラーに話してみたんだけど自分の中で結論が出ていないことを話すのが無理だってことがわかっただけだった。他者から結論を与えられるか、自分で結論を出すかの二択で、「相談して形作る」ということができないっぽい。今までやってこなかったからできなくて当然なんだけど。

2020年03月20日

「100日後に死ぬワニもうすぐ100日目!死ぬときに後悔しない生き方とは!」みたいな記事を見かけてとても素直に「ワニより先に死ね」と思った。人のコンテンツに乗っかって雑な持論展開する記事だろどうせ。踏みたくないから踏まないけど。どうせお前(誰だか知らないし確認もしていない)が主張したいことに記事タイトルの前半いらねえんだろ。リンク踏ませるためにタイトルに他人の作品名入れたろ。なあ。他人の褌を雑に扱うんじゃあねえよワニより先に死ね。

 さて(冷静)。後悔しないということについて。
「後悔」には「反省」と、ええと、うんそうだねマイルドな言葉が思いつかないけどもう片方は「自慰」だね。この二種類がある。なにしろ過去は変えられないから、未来に対して悩むよりもずっと安心して悩んでいられる。「できなかった」を「できたはず」にすり替えて気持ちよくなれる。「これからの選択を間違う不安」よりも「過去の選択を間違えた後悔」の方がずっと気軽で甘いから。
 そもそもここの弁別なしに語られる「後悔」という語が割と嫌いなんですけど、まあ区別する必要も特にないんでしょう。「なんであのときああしなかったのか」?判断力か決断力が足りなくてできなかったんでしょ?しなかったんじゃなくできなかったんだよ?
「できなかった」を「やらなかった」にすり替えて「やればよかった」と後悔するの、甘くて素敵。過去の自分の能力はどうも嵩上げされがちでいけない。できなかったんだよ、君には無理だったんだよ、認めようね。

「(死に瀕して)後悔しない状態」についてもたぶんざっくり二種類あって、

1. 満足した状態。自分がやり残したことも誰かが引き継いでくれるという信頼があり、心配事がない。
2. 諦めた状態。そもそも未来に対して夢も希望も期待も無いので後悔しようにも具体性が伴わない。

 単純な話、「死にたい」と思って生きてれば死ぬときに後悔などあろうはずもないというアレ。僕が「完璧な満足と完璧な諦めは同じもの」と言っているのはこのあたりの話で、つまり「今以上は存在しないと受け入れること」が満足=諦めであると。※1=2の証明式みたいなことを言っています
 物語としては「死の間際になって後悔が発生する」はかなり美しいと思うよ。やはり人間そうでなくては。おろかおろか。ちなみに(1)に関しても「他人に引き継げない希望が無い」みたいな前提が必要です。例えば「恋人を幸せにしたい」「子供の成長を見届けたい」なんていうのは、引き継げっていうのも無理な話。どんだけ卒なく生きていても防ぎようがない。

 私は不如意に死ぬなら後悔するだろうなと思いますけどね。主にスケベブックを処分していないことについて。いくら理解があって頼れる弟がいるとはいえ、授乳プレイ本(BL)遺して死ぬのはちょっと避けたい。あれがなんだかんだ私を生かしてる側面がある。あれがある限り衝動的に死ぬわけにはいかねえんだ……

「後悔しない生き方」、持て囃されがちですけど、たぶんそれ伸びしろがないよなと思う。正しい後悔(反省)は未来へ進むための糧です。人生になくてはならないもの。私はそのように思う。どこぞのなんとかえもんがそんなタイトルの本の表紙に映っているのを見ると「あんたはちっと後悔しろよ」と思いますけどね。犯罪やってムショに入って後悔しない人間だいぶ怖い。まあ当人の精神性はともかくとして、アレを買う人間はマジで何になりたいんだ?
 特に収監されていた件に関してどう書いてあるのかが気になる一方、印税を払いたくない&とはいえ中古本は信念に悖る(印税を払わないのなら読むべきではない)ので読みません。そして読んでいない限りは言及しないに限る。この話はここで終わりです。

 別に自慰行為が悪いとは思わないよ。体にしろ心にしろメンテは必要だしね。悪いとは思わないけど、自慰は自慰として認識しようねというだけのお話。そこに他人を巻き込んだら普通に迷惑ですからね。人に見てもらいたいなら合意を取ろうね。
 そんで、理想の死に方というのは「多少の後悔もひっくるめて自分のものと受け入れている」ことだと思うんですよね。サイコパスかな?

リメンバー・ミーがすごく嫌だったという話

 そういえばこの前の三連休で実家に戻って(近距離別居なのでしょっちゅう実家に帰っている)リメンバー・ミーを見ました。やー、ひどいなあれ。胸糞悪かった。あれが世の中的には感動できる温かい物語なのかと思うと世の中との溝を感じずにはいられない。私の大嫌いな愛のそのものがこれでもかと詰め込まれていて、ディズニー(制作はピクサーだけど)がこれやるのか……と頭を抱えていました。
 あんだけ抑圧して好きなもの貶して愛を押し付けて心的虐待じゃねーの?みたいなことやっておいて何のお咎めも無し。なんで子供の側が大人を許してやってハッピーエンドなんだ?特にギター壊したババアなんかたとえ語られていない部分で泣いて土下座していたとしても許す必要がない。一切ない。人の大切なものを壊すことも楽器を壊すこともそれぞれ万死に値する。マジで最悪。
 私の中には「音楽は最高」という確信があるので音楽を否定する人間は大嫌いです。音楽は最高です。
※ここで言う音楽は「聞いていて心地いいもの」であり、聞いていて心地よくないのであれば周囲にどれだけ褒められているものでも雑音
※故に「音楽」の定義は聞く人間の内にしか存在しない
※音楽のジャンルやら特定の曲を否定されることではなく「音楽」そのものを否定されることが逆鱗
※私もガムランとか正直ちょっとよくわかんない……
 余談ですがカラオケでヒプマイ曲歌ったらラップ部分が全部間奏扱いになっててちょっと笑いました。ラップは間奏。いやまあ音程が無いから採点のしようがないってだけでしょうけど、せめて表記だけでもなんとかならなかったのかな。

 ミゲルが死者の国のステージで歌ったときには「こいつこのまま死者の国にいればいいんじゃないかな……」と思いました。二度目の生があるなら死ぬデメリットが特に無い。しかも抑圧してくる家族もいないし。生者の国の魅力が描かれないままお話が進んだので「何ゆえそんな必死に戻ろうとするのか……?」と思いました。戻りたい理由が伝わってこなかった。一切。そりゃあヘクターてきにはミゲルが生き返って誤解も解けて万々だろうけど、ミゲル……。作中で一番得したのってヘクターだよね。誤解は解け、名声を取り戻し、娘にも再会した。

 愛とは唯一合法の暴力である。ただ、合法だからといって許す必要はない。許しの物語にはゲェーとなってしまう。いや主人公が子供なんで許すも許さないも特になく音楽ができる!ハッピー!やったー!で終わっていいのかもしれないけど、どうしても「親の心子知らず」みたいな方向に見えちゃうのがやーだー。
 あとココが手紙だの何だのずっと隠してたあたり、誰も彼女の話なんか聞いてなかったんじゃないのみたいなアレもある。ヘクターの嫁とか嫁の兄弟とか。嫁については心中察するにしても、それでも子供の前で親を全否定するなんて最悪なことだ。あの年になるまで大好きな父を否定され続けて父の手紙やら写真を隠し続けて生きたんだと思うとつらすぎる。パパに再会できてほんとうによかった。じゃなきゃマジで救いがない。破られた写真の破片を拾ってしまい込んだ彼女の心情たるや……。
 ミゲルが死者の国に行かなかった場合(あるいは死者の国でヘクターに会わなかった場合)、ヘクターの誤解は解けないまま第二の死を迎え、ココはヘクターに再会できず、ミゲルは音楽を奪われる。この筋の嫌なところは、それでもそこそこハッピーエンドにできちゃうだろうってところ。知らない不幸は不幸にカウントされないからね。
 冒頭付近で「デ・ナーダ!」が聞こえたのであースペイン語だーとなっていました。FGO1部7章でやった。デ・ナーダ!ムーチョムーチョ!
 ラスト、ココがギリギリ生きてたからヘクターを思い出してハッピーエンドにこぎつけたけど、あれココが亡くなってたらアウトだったんですかね?

異世界ゴリラのホームページができました

冬期鬱で気が狂れたので異世界ゴリラのホームページを作った。

https://qwertymisp.github.io/gorilla/

改稿をgit管理したかっただけなんだけどせっかくだし(?)と思ってVuepressとgithubPagesとgithubActionやった。たのしかった。

ogpの設定とかルビ傍点の処理とかまだやることはあるんだけど取り敢えず自動ビルド&デプロイが動いたので今日は満足。ルビと傍点の処理スクリプトだけはあるんですけどこれをどうにかしてビルド時に乗せられないかなと試行錯誤中。いやま表示時に動かしたって別にいいんですけど、どうせならビルドで変換したいよね。

せっかくなのでサイトデザインとかもゴリゴリやっていきたいですね〜ゴリラだけに。

下書きに入ってたやつ

 仕事があまりにもクソだったのでやけくそになってストロングゼロを飲みながらamazon徘徊してほしいものをカートにほいほい突っ込んでみたらその総額が一か月分の厚生年金の額を超えてなかったので何のために生きてるのかわからなくなった。酒飲んだ勢いで決済しちゃったから数日もしたらあれらはうちに届くのだけど口座の残高を思うと頭が痛い。厚生年金以下の買い物しかしていないのになんでこれっぽっちで財布の心配なんかしなきゃならないんだ? 家賃払って食事して、生活だってほとんど仕事が中心で仕事するために食って寝て休んで洗濯して仕事して仕事して仕事して物欲の総額が厚生年金超えないって。仕事に着ていく服を買うために好きな服を買う予算を削って、健康だって仕事のためで、仕事はなんのためって厚生年金払うためなのか? あと税金。保険には生まれつき見放されているので皆保険にしか入っていない。家系に癌脳卒中心臓病が揃っているので早晩死ぬだろうと思う。
 自由に泣きたくて一人暮らしを始めたのに自由に泣く時間はあんまりない。今はどちらかというと自由に泥酔するために一人暮らしをしている。泥のような酩酊。お酒を飲んでamazonで衝動買いして眠って起きたら会社からクソみたいなメッセージが飛んできていて無理になって土曜の朝っぱらだと言うのに私はまたストロングゼロの缶を開ける。店頭で見かけておいしそうだと思ったけれど500ml飽きずに飲みきれる気がしなくて買ってきた桃味の350ml缶。あまい。おいしい。でもすぐに飽きる。こういう種類のお酒は煙草に合わない。煙草を吸うと海岸の砂みたいな味がする。まずい。煙草に合う酒ばかり飲んでいたら自然に辛党になった。いつだったか一緒に飲みに行ったノンスモーカーの友人が「煙の匂いがお酒に合う」とモヒートを掲げて笑ったのを思い出す。一から十まで理想的な女だと思う。私が男だったらああいう彼女がほしい。きちんと独立していて、少しくらいかまわなくても平気で、そのくせ妙に献身的な女。ほどほどに都会的で、ほどほどに田舎くさい女。私はまたストロングゼロを飲む。まずい。煙に合わない。早々に諦めて冷蔵庫にストックしてあったグレープフルーツ味を出してくる。うまい。
 あいにく私は男ではなく、稼ぎもたいしたことがないので、彼女を嫁にもらうことはできない。酩酊した脳裏に彼女の髪の香りが漂う。またゼロを飲む。アルコールの匂いがそれらの記憶を洗い流していく。逃避のための酒。逃避のためのコンテンツ。逃避のための、間に合わせの、急拵えのものに囲まれて、本当に欲しいものはいつだって手に入らない。あるいは手に入らないから執着しているだけで、それも「本当」ではないのかもしれない。
 泣いたことがないような人間になりたい。ひとつの傷も持たないような人間になりたい。自分にその権利があると疑わず道の真中を歩ける人間になりたい。そういう風に振る舞うのはもう疲れた。LEDに照らされる世界は私にとっては明るすぎる。会社近くのマツキヨなんてあまりにも眩しすぎて手のひらを目の上にかざして歩く羽目になる。適切な照度ってあるだろ。棚や床が白っぽいせいか、ゆうに10万ルクスを超えているように見える。世界から暗がりが消えていくような気がする。どんどん安全に清潔になって私みたいなダンゴムシが生きる場所が無くなっていく。余白が消えていく。闇に潜む犯罪者と一緒に静かなクズはゆっくり首を絞められて死んでいく。私を許さない人ばっかりが世界に充満していくような気がする。
 なまじそれなりに表面を取り繕うことができるせいでどんどん外堀が埋まっていく。表面だけなのであまり近くで見られると困る。アルコール中毒になってしまいたいと思う。心でもなんでもわかりやすくぶっ壊してしまいたいと思う。